しろくまプロジェクト
廃棄される着物や帯を再利用し、新たな価値を創造することで、日本の伝統美を未来へつなぐ取り組みです。 SDGs、エシカル、サイズインクルーシブ、ソーシャルフェアトレードの理念に基づき、 環境と社会の双方に配慮した活動を行っています。 特に、長期入院中の子どもたちとそのご家族への支援、 そして就労継続支援B型事業所との連携を軸に活動しています。
長期入院の子どもたちとご家族に向けた取り組み
長期入院中の子どもたちと、そのご家族に 「笑顔」と「あたたかい思い出の時間」を届けたいという想いから、 着物のレンタルと家族写真の撮影を行っています。
入院生活が長く続くと、季節の行事や記念日を 家族そろって迎えることが難しくなります。 そこで、着物や特別な衣装を身にまとい、 家族と一緒に写真を残すことで、 家族のつながりを形として残せる時間を提供しています。
撮影にはボランティアのカメラマンやヘアメイクの方々にも協力いただき、 医療従事者やご家族の負担にならない範囲で実施しています。 「着る喜び」「家族で過ごす時間」「写真として残る思い出」が、 子どもたちやご家族の心をあたためる時間になることを願っています。
寄付でいただいた着物や大人用の着物は、一度生地に戻してリメイクしています。 ベッド上でも少ないサポートで着られるよう、 前開き仕様やマジックテープ留めなど、 医療機器にも配慮した設計を行っています。
実施にあたっては、医療者の判断を最優先とし、 事前同意の取得、体調変化時の中断・延期など、 安全・プライバシーへの配慮を徹底しています。
B型事業所への取り組み
しろくまプロジェクトでは、着物ワンピースなどを製作する過程で行う 「糸抜き」工程を、就労継続支援B型事業所へ依頼しています。 この工程は時間を要し、縫製会社へ依頼すると 1枚あたり約2,000円の費用が発生する作業です。
大阪府への相談を経て、複数のB型事業所と連携し、 技術的に対応可能であることを確認したうえで、 縫製会社と同水準の単価(約2,000円/枚)で依頼しています。 各事業所のペースを尊重し、品質・数量・目安納期を 事前に合意したうえで進行しています。
B型事業所の工賃は、全国平均で 時給換算 約286円、月額 約23,053円と 非常に低い水準にあります。 努力が収入に結びつきにくい構造が、 大きな課題となっています。
私たちは、適正価格・適正納期・適正物流を基本とし、 無理のない条件で継続的に仕事を依頼することで、 B型事業所の方々が誇りをもって働ける環境づくりを目指しています。
また、製作過程で生まれる残布は無償提供し、 小物制作など新たな仕事づくりにもつなげています。 さらに販売先の紹介や企業連携を通じ、 工賃水準の向上を目指した仕組みづくりも進めています。
info@shirokuma-smile.org までお願いします。